「北海道の広大な自然の中で暮らしてみたい」
そんな憧れを抱きつつも、
一方で「冬の厳しさや人間関係に馴染めず後悔したらどうしよう……」と
不安を感じていませんか?
せっかくの大きな決断を、悲しい後悔で終わらせてほしくありません。
私は北海道に移住して、早いもので30年が経ちました。
正直にお話しすると、この30年間は決して楽なことばかりではありませんでした。
本州では想像もつかないような冬の寒さや、
地域特有の距離感に戸惑い、
孤独を感じた夜も一度や二度ではありません。
しかし、そんな厳しい現実を乗り越えた先に、
私は「自分の人生を取り戻す」という
何にも代えがたい宝物を見つけました。
この記事では、30年間どっぷりと
道民として生きてきた私だからこそお伝えできる、
北海道移住の「本当の現実」を赤裸々に綴ります。
この記事を読み終える頃には、
移住の厳しさを知った上での「覚悟」と、
その先にある「希望」の両方を感じていただけるはずです。
あなたの新しい人生の扉を叩く、小さなしるべとなりますように。
- 11月から5月まで冬!? 北海道の冬の長さと寒さを生き抜くための装備
- 修理代に数万円!?家を守るための 「水道凍結」対策と凍結深度のリアル
- 冬の家計を圧迫!北海道の暖房費事情とリアルな光熱費
- 1ヶ月4万円超えも当たり前?北海道の冬を支える「暖房費」の現実
- 「おせっかい」は愛の裏返し? 地方移住特有の人間関係との付き合い方
- 車は「体の一部」であり「シェルター」! 賢いカーライフと所有しない選択肢
- 回り道をしたからこそ見えた景色。 私が30年経っても「北海道がいい」と断言できる理由
- 最後に:北海道で「生き直す」ことを決めたあなたへ。 40年目へ続く新しい物語
- 【要チェック】北海道移住で後悔してしまう人に共通する3つの特徴
- 【Q&A】北海道移住のよくある勘違い5選
11月から5月まで冬!? 北海道の冬の長さと寒さを生き抜くための装備
北海道の冬は、皆さんが想像しているよりもずっと長く、
そして深く続きます。
具体的には、11月から翌年4月末頃までの約半年間は、
季節の感覚がほとんど「冬」のまま
止まっているといっても過言ではありません。
実際に私の暮らす道東エリアでは、
5月のGWにもまだ雪が降ることも珍しくないのです。
そのため、タイヤ交換はGWを過ぎてから、というのが
地元の方々の共通認識となっています。
氷点下の気温が当たり前の日常となる季節には、
ちょっとコンビニへ買い物に行くだけでも、
防寒対策という「大きな準備」が必要になり
そしていずれ
「ちょっとコンビニへ」という感覚は消えていくでしょう。(笑)
私が30年間の試行錯誤を経て辿り着いた、
北海道を生き抜くための「冬の必須装備リスト」をまとめてみました。
| カテゴリ | 必須アイテム | 30年住んで分かった選び方のコツ |
| 足元 | 防滑・防水スノーブーツ | 「おしゃれ靴」は滑ります。底の溝が深く、氷に強い素材を。 靴底に滑り止め金具付きのものもあります。 (用途に応じて) |
| 衣類 | 高機能インナー・ダウン | 重ね着が基本です。建物内は暑いので、脱ぎ着しやすい工夫を。 |
| 手先・頭 | 防風手袋・ニット帽 | 耳を隠さないと、痛みで歩けなくなることがあります。 |
| 外出用 | 雪はね用ブラシ・スコップ | 車に積んでおくのは「マナー」ではなく「命綱」です。 |
修理代に数万円!?家を守るための 「水道凍結」対策と凍結深度のリアル
冬の間、北海道の地面は驚くほど深く凍りつきます。
私が家を建てた際に「凍結深度」という言葉を初めて知りました。
冬季間に地面が凍る深さのことで、
私の地域では建築の際、『凍結深度1.5メートル』を前提に設計されています。
つまり、地面の下1.5メートルまで冬の寒さが浸食するということなのです。
これに伴い、避けて通れないのが「水道管の凍結」という問題です。
移住したばかりの頃、テレビのニュースで繰り返し流れる
「水道凍結に注意」というテロップを見て、
初めて事の重大さに気づきました。(そうか、ここは北海道だった!)
北海道で冬を越すための、重要チェックリストを作成しました。
水道を落とす(水抜き): 寝る前や外出前に、管の中の水を空にする作業。
電気ストーブの活用: 極寒の夜は、水道の元栓付近を温め続けることもあります。
長期不在の厳禁: 冬場に家を空けることは、水道管破裂のリスクを伴います。
万が一、水道管を凍結させてしまい、業者に修理を依頼となれば、
数万円単位の出費は覚悟しなければなりません。
電気代を節約するよりも、家を守るための対策にお金と時間をかける方が、
結果的には安くつくものなのです。
だからこそ、道民は冬になると自然に
「遠くへ出かけず、家を守る暮らし」を選ぶようになるのですね。
どうしても長期不在をしなければならない場合は業者さんへ依頼して、
しっかりと水抜きをしてもらいます。
私も2019年12月〜翌年3月までの間、
京都、奄美大島と滞在のため留守にしました。
その際も水道屋さんへお願いして水抜きをしてもらい
トイレの便座も外して、冬季間不在に対しての
凍結の備えをしました。
費用は2万円程度だったと思います。
| 対策項目 | 具体的なアクション | 失敗しないためのアドバイス |
| 水抜き(水落とし) | 寝る前や外出前に、管の中を空にする | 完全に水が抜けきるまで、蛇口を開けて確認しましょう。 |
| 元栓の保温 | 露出している管に保温材を巻く | 電気ストーブやパネルヒーターなどで 元栓付近を温めるのも有効な手段です。 |
| 長期不在時の備え | 業者に依頼して完全水抜き | トイレの便座を外すなど、プロの知恵を借りるのが一番安心です。 |
冬の家計を圧迫!北海道の暖房費事情とリアルな光熱費
冬の暖房費、これは移住者が最も驚く現実の一つかもしれません。
本州での「エアコン代が少し高いかな」というレベルとは、桁が一つ違ってきます。
多くの家庭では灯油ストーブやガス、電気をフル稼働させますが、
その費用は想像を絶するものです。
私自身の1月の家計簿を振り返ってみても、
暖房にかかるコストは生活の大きな割合を占めています。
具体的な数字や内訳が気になる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
冬の暖かさを買うことは、北海道で命を守ることに直結しています。
ですから、ここを節約しすぎるのは禁物です。
1ヶ月4万円超えも当たり前?北海道の冬を支える「暖房費」の現実
冬の暖房費。これは移住した方々が最も驚く、
そして頭を悩ませる現実の一つかもしれませんね。
本州での「今月はエアコン代が少し高いかな」という感覚とは、
正直に申し上げて、桁が一つ違ってきます。
北海道の多くの家庭では、灯油ストーブやガス、電気をフル稼働させて冬を越しますが、
その費用は想像以上に家計に響きます。
私自身の2026年1月の家計簿を振り返ってみても、
暖房にかかるコストは生活費の中で非常に大きな割合を占めています。
ここで、一般的な北海道(一人暮らし~二人世帯)の冬の光熱費イメージをまとめてみました。
| 項目 | 推定月額(1月~2月) | 節約のポイント |
| 灯油代 | 15,000円 ~ 25,000円 | まとめ買いや、定期配送サービスの活用。 |
| 電気代 | 10,000円 ~ 20,000円 | 断熱カーテンや隙間テープでの熱損失防止。 |
| 合計目安 | 約40,000円前後 | 命を守るための「投資」と割り切る心の準備。 |
北海道で「暖かさ」を買うことは、
命を守ることに直結しています。
ですから、暖房費を無理に節約しすぎるのは禁物です。
しっかりとした予算管理をして、心地よい冬を過ごしてほしいなと思います。
「おせっかい」は愛の裏返し? 地方移住特有の人間関係との付き合い方
北海道の地方都市や村で暮らして、最初にまず戸惑ったのは
人との距離感の近さでした。
「昨日、あそこのスーパーにいたでしょう?」
なんて声をかけられるのは日常茶飯事。
家族構成や仕事の内容まで、
新しく来た人の情報は驚くべきスピードで地域に広がります。
当初は、その監視されているような感覚に
「少し怖いな……」と身がすくむこともありました。
30年暮らした今なら分かりますが、
この「おせっかい」とも思える距離の近さは、
厳しい自然の中で生きていくための
「相互監視であり、相互扶助」でもあるんですよね。
時間をかけて少しずつ自分に合った距離の取り方を覚えることで、
今ではこの濃いつながりも、心地よい安心感へと変わっていきました。
車は「体の一部」であり「シェルター」! 賢いカーライフと所有しない選択肢
北海道での生活を語る上で、
切っても切り離せないのが「車」の存在です。
札幌などの一部都市部を除けば、車は単なる移動手段ではなく、
もはや「体の一部」であり、
冬場は「命を守るシェルター」に近い役割を果たします。
スーパーへの買い物、病院への通院、あるいは友人との待ち合わせ。
どこへ行くにも車があることが前提の社会構造になっています。
それだけに、「維持費や冬道の運転が心配……」という
不安を抱くのは、極めて健全な感覚だと言えるでしょう。
実は、私は現在、車を自ら購入して所有するのではなく、
「カーリース」という選択をしています。
30年住んで辿り着いた、所有とリースのメリット・デメリットを整理してみました。
| 項目 | 自家用車(所有) | カーリース(利用) |
| 初期費用 | まとまった購入資金が必要 | 0円からスタート可能 |
| 維持費 | 車検や税金のたびに出費がある | 毎月定額で家計管理が楽 |
| メンテナンス | 自分で管理・手配が必要 | リース会社にお任せできる |
| おすすめの人 | 長く乗り潰したい、改造したい人 | 面倒な管理を省き、予算を安定させたい人 |
私のように、できるだけシンプルに、そして安心して北海道の道を走りたい方には、
カーリースという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
詳しい体験談については、ぜひ関連記事も覗いてみてください。
回り道をしたからこそ見えた景色。 私が30年経っても「北海道がいい」と断言できる理由
ここまでお読みいただくと、
「北海道移住って大変なことばかりじゃないか」と感じられたかもしれません。
確かに、凍てつくような冬や不便な生活、
都会にはない濃密な人間関係は、紛れもない現実として存在します。
けれど、私はこの30年間、北海道に来たことを
一度も後悔したことはありません。
なぜなら、
私はここで「自分の人生を生きる」という覚悟を決めることができたからです。
これまでの人生は、決して平坦な道ではありませんでした。
時には自分を見失いそうになったり、
選んだ道は間違いだったのではないか?と
疑ったりしたこともあります。
でも、誰かのためではなく、
自分が納得できる形で「生きたい」
と心から思えたのが、この北海道という土地だったのです。
「回り道をしてしまった」という感覚は、今でも少しだけあります。
けれど、その遠回りした時間さえも、
今の自分を作る大切なパズルの1ピースだったのだと、
ようやく自分に許可を出せるようになりました。
誰に評価されなくてもいい。誰かに認められなくても構わない。
「これでいいもんね」と、森の中で笑って言える今の毎日は、
何にも代えがたい私の財産なのです。
最後に:北海道で「生き直す」ことを決めたあなたへ。 40年目へ続く新しい物語
北海道での30年間は、
私をすっかりたくましい「道民」へと変えてくれました。
今となっては、かつて暮らしていた東京の雑踏を
一人で迷わず歩く自信は、もうないかもしれません(笑)。
北海道が特別な場所だったのか、
それとも別の場所でも同じことが言えたのか、
それは私には分かりません。
ただ一つ、揺るぎない事実として言えることは、
「私はここで、自分の人生を取り戻した」ということです。
「生き直す」
夫と別れる際、
心の底から溢れ出たこの言葉を頼りに、私はここまで歩いてきました。
もちろん、私一人の力ではありません。
この土地で出会った人たちに助けられ、
支えられ、時には厳しい大自然に「謙虚さ」を教わりながら、
一歩ずつ進んできました。
死んだように生きるのではなく、
自分の足で大地を踏みしめて生きたい。
その願いを叶えることができた今、
私は40年目へ向かうこれからの時間が楽しみで仕方ありません。
もしあなたが今、移住という大きな決断の前で迷っているのなら、
まずはその不安をそっと抱きしめてあげてください。
移住は決して楽な選択肢ではありません。
でも、その厳しい冬を超えた先には、想像もしなかったほど輝く
「新しいあなた」が待っているはずですよ。
2026年、私は新しい挑戦として「森の家体験日」をスタートさせます。
自然の中で自分を充電する時間、あなたも一緒に過ごしてみませんか?
2026年の春からの計画です↓
【要チェック】北海道移住で後悔してしまう人に共通する3つの特徴
・冬の厳しさを“イベント”だと思っている人
北海道の冬は、幻想的で美しいものです。
でもそれは、安全が確保されている時だけの話なのですよね。
冗談ではなく、吹雪の日に
自宅からわずか数メートルの場所で遭難するという
悲しい事故が実際に起きています。
ホワイトアウトになると、
方向感覚は一瞬で奪われます。
生死を分けるのは、
「今日の外出はやめておく」という判断。
予定を守る勇気よりも、
すべてをキャンセルする勇気の方が
北海道では何倍も価値があります。
冬を“体験イベント”と捉えているうちは、
本当の怖さは見えていないのかもしれません。
・車のコストと「備え」を甘く見積もっている人
車は単なる維持費だけでなく、命を守る装備品への投資が必要です。
スタッドレスタイヤ、冬用ワイパー、凍結防止ウォッシャー液……。
冬季間の車内には常に、長靴、防寒手袋、スコップ、雪を払うブラシを積んで移動します。
「これくらい大丈夫」という油断が、雪道での立ち往生という後悔を招くのです。
・都会の「無関心」という快適さを捨てきれない人
地方の人間関係は確かに濃いです。
でも、地元の方々の声かけは、排除ではなく「確認」と「心配」なのですよ。
この距離感を「煩わしい」と突っぱねるのではなく、
知恵をいただく機会だと捉えられる心の向きがあるかどうか。
移住前に一度、自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。
「私は、この土地の人と関わる覚悟があるだろうか?」と。
【Q&A】北海道移住のよくある勘違い5選
移住を考えている方から、よく聞かれる質問をまとめてみました。
Q1:北海道にはゴキブリが本当にいないの?
A:本州に比べると圧倒的に少ないです。
特に道東(釧路・帯広周辺)では、ほとんど見かけません。
私自身、森の家で暮らしていて見たことはありません。
ただし――
・温暖化の影響
・都市部の飲食店
・本州からの荷物に紛れて侵入
こういったケースはゼロではありません。
「北海道=絶対いない」というより、
「かなり遭遇率は低い」というのが正確です。
Q2:北海道の夏は本当にクーラーいらないの?
A:地域によります。
道東(釧路・帯広周辺)は比較的涼しく、
我が家では扇風機で十分な年がほとんどです。
日中の気温が高くても、夜には一旦落ち着きます。
ただし、
・札幌
・旭川
・近年の猛暑日
このあたりではエアコン設置率が上がっているようです。
北海道=避暑地というイメージは少しずつ変わりつつありますね。
Q3:雪かきってそんなに大変?
A:想像以上です。
「雪が降る」ではなく、
「生活が雪中心になる」という感覚です。
除雪のタイミングを間違えると、
・車が出せない
・ドアが開かない
・屋根の雪が落ちる
命に関わることもあります。
冬をイベント感覚で考えている人ほど、
ギャップに驚きます。
私の住む道東エリアの冬は雪と氷の世界です。
Q4:北海道は食費が安い?
A:安いものもあるけど、全体として特別安いわけではありません。
地元野菜や魚は魅力的ですが、
輸送コストがかかる商品はむしろ高いことも。
さらに冬は光熱費が跳ね上がります。
「物価が安いから楽」という単純な話ではありません。
Q5:田舎なら人付き合いはラク?
A:これも誤解が多いところ。
距離は物理的に遠いけれど、
心理的な距離は近いです。
噂は早いですし、
挨拶や関係づくりはとても大切。
でも誠実に暮らしていれば、
ちゃんと受け入れてもらえます。
北海道移住は「楽園」でも「地獄」でもありません。
思い込みを外し、自分の暮らし方を持てる人にとっては、
とても静かで、自由な土地です。
一方で、数年暮らして本州へ戻る人も少なくありません。
本気で根を張る人なのか、
それとも一時的な滞在なのか。
地元の人たちは、口には出さなくても、
静かに見ています。
にっこり笑って挨拶を重ね、
時間をかけて関係を築いていけば、
地域はちゃんと力を貸してくれます。
北海道は、そういう土地です。



コメント