北海道への移住を考えている人の多くが抱える疑問。それが「冬の光熱費はいくらかかるの?」という現実的な問題です。暖房は最低でも一日中つけっぱなし。灯油価格は年によって変動し、電気代も本州より高くなる時期があります。
そこでこの記事では、実際に北海道で暮らす私の2026年1月のリアルな光熱費を、内訳まで公開します。どんな家に住み、何の暖房を、どれくらい使っているか。その前提もあわせてお伝えするので、平均値ではない「我が家の一次情報」として、移住計画の参考にしていただけます。
2026年1月の光熱費は、合計43,500円でした
結論から。我が家の2026年1月の光熱費合計は43,500円でした。北海道の冬としては、比較的抑えられている金額だと思います。内訳は次の通りです。
| 電気代 | 16,000円 |
| ガス代 | 7,000円 |
| 灯油代 | 18,000円 |
| 水道代 | 2,500円 |
| 合計 | 43,500円 |
ただし、この金額は我が家の特殊な事情も関係しています。次の章で、その前提を説明します。
我が家の住環境|光熱費は「家の性能」と「暖房方式」で激変する
光熱費は、家の断熱性能と暖房方式で大きく変わります。我が家は築30年の民家で、主な暖房は薪ストーブです。実は、上の灯油代(18,000円)は、薪ストーブを併用しているからこの金額で済んでいる面があります。本来であれば、もっと灯油代はかかっていたはずです。
我が家では、薪を毎年秋に10万〜13万円ほど購入しています(入手先は隣町の森林組合です)。ただ、昨秋は予算が足りず購入できませんでした。つまり今年の冬は、いつもより薪が少ない中での光熱費です。薪ストーブを使う家庭は北海道でも少数派なので、我が家の数字は「一般的な家庭」とは少し違う前提だと理解してください。では、一般的にはどうなのか。次の章で、薪と灯油を比べます。
薪ストーブと灯油ストーブ、どっちがいい?
薪と灯油、どちらが安いかと言えば、単純には比べられません。それぞれに手間とコストの違いがあります。
薪ストーブは、灯油ストーブよりも暖かいのが魅力です。ただし、薪を自分で切るか購入する必要があり、手間がかかります。木の切り出しから薪を作るのは、かなりの労働力です。しかも、伐採の作業は木が水分を含む真夏を避け、晩秋〜春先に行います。薪は1年以上乾かさないと使えないため、伐採したその年の冬には間に合いません。購入する場合も、我が家のように年10万円超の出費になります。
一方灯油ストーブは、薪のような手間がなく、スイッチひとつで部屋が暖まり、部屋も汚れません。燃料管理もシンプルで、高齢の方や一人暮らしでも扱いやすい。そのため、現在の北海道では灯油ストーブが最も一般的な暖房方法です。ただし、灯油価格の変動に家計が大きく左右される現実があります。寒さの厳しい1〜2月は、ほぼ一日中暖房をつけるため、月の灯油代が2万円前後になる家庭も珍しくありません。私の場合も、夏はお風呂の灯油代だけなので月1〜2万円ほどですが、冬は暖房にも使うため、1ヶ月あたり2万〜3万円ほどかかります。
電気・水道にも「冬の特性」がある
冬に上がるのは暖房費だけではありません。電気代は、加湿器、エアコンの補助稼働、外気温が低い日のエコキュートの追い炊き、冷蔵庫の稼働率アップなど、細かい電力消費が積み重なって上がります。水道代も、凍結防止ヒーターの稼働や、浴槽にお湯を張る頻度の増加で、普通に生活していても少し上がります。ちなみに我が家は地下水を利用しているため、水道代は2,500円と少額で済んでいます。ここも、一般家庭とは違う前提のひとつです。
光熱費を左右する3つの条件|移住者が誤解しがちな点
移住希望者が見落としがちなのが、「光熱費は人によって全く違う」という点です。大きく3つの条件で変わります。
1. 本州より高いと覚悟する
特に「灯油+電気」は覚悟が必要です。1〜2ヶ月は、本州にいた頃の光熱費の2〜3倍になることもあります。
2. 断熱性能で「別世界」になる
築年数の古い物件は、同じ間取りでも灯油代が月1〜2万円以上違うことが普通にあります。家の断熱性能は、光熱費に直結します。
3. 賃貸か持ち家かでも変わる
賃貸は断熱性能が低いケースも多めです。移住者は、家賃の安さより「暖かい家」を優先して選ぶと後悔しにくいです。
1月の光熱費を抑える、具体的な工夫
厳しい冬でも、工夫次第で光熱費は抑えられます。我が家で実践していることを紹介します。
ストーブは「こまめに消す」より「つけっぱなし」が安い。冷えきった室温を上げ直すときに灯油を大量に消費するため、一定に保つほうが結果的に経済的です。
加湿は必須。湿度が30%を切ると体感温度が下がり、暖房費が上がる原因になります。我が家では薪ストーブの上に鍋ややかんを置いて常に蒸気を上げ、洗濯物の室内干しも活用しています。
カーテンを断熱仕様にする。窓から逃げる熱を抑えられ、節約に直結します。着る毛布など「衣服で調整」も効果が大きく、暖房の設定温度を1度下げるだけでも灯油の減り方は変わります。
まとめ|光熱費は「条件次第」。だから一次情報に価値がある
北海道の冬の暮らしは厳しい反面、しっかり対策すれば快適に過ごせます。そして光熱費は「家の性能」「暖房の種類」「生活スタイル」で大きく変わるため、検索で平均値を見てもあまり参考にならない領域です。だからこそ、我が家の「リアルな家計簿+具体的な住環境」という一次情報が、移住を考える方の判断材料になればと思います。数字そのものより、「自分が住む家・暮らし方だと、どのくらいになりそうか」を想像する手がかりにしていただけたら幸いです。室内の断熱や暖房器具によって光熱費は変わりますが、私の場合はこれくらいです。
冬の暮らし全体については北海道移住で後悔しないための全知識、車にかかる費用については北海道で車は必須?リース9年の現実もあわせてどうぞ。


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