大型連休真っ最中の今日は
森のいえでは「時々カフェ」の日でした。
大きな看板を出しているわけでもなく、
通りがかりのお客様がふらりと立ち寄る場所でもありません。
それでも、こうして思い出して連絡をくださる方がいることに、
あらためて驚きとありがたさを感じました。
仕事のお休みの日が決まったら
早速、FacebookやInstagram等で、予約受け付けを発信します。
日曜日で、連休中だったこともあって
今回は2組のご予約をいただきました。
数日前からメニューを考えたり
事前に仕込んでおくもの(甘酒など)を用意します。
準備や仕込みは、やっぱり大変です。
仕事の合間に段取りを考えて、材料をそろえて、
朝から台所に立って、時間を見ながら料理を仕上げていく。
それでも、終わってみるとやっぱり思うのです。
ああ、楽しかったな、と。
6年ぶりの留守電と、時々カフェの日
前日の土曜日に、仕事中だった私の携帯に留守電が入っていました。
ちょうどお昼頃です。
帰宅してから聞いてみると、
それは、6年前に一度ご予約をお断りすることになってしまったお客様からのものでした。
その当時、私は、友人の看病のために急きょ札幌へ走ることになり、
次の日に入っていた予約を、どうしてもお受けできなくなってしまったのです。
その時のお客様からでした。
あれから6年。
飲食の仕事をしていると、予約をお断りしなければならない場面があります。
どうしても避けられない事情があったとしても、
その日のために予定を空けてくださっていたお客様のことを思うと、
やはり申し訳なさは残ります。
あの時も、友人の看病という事情があったとはいえ、
心のどこかに小さな引っかかりのようなものが残っていました。
でもその方が、また私のことを思い出して、
「今日、ランチの予約はできますか?」と連絡をくださったのでした。

ありがたいような。
申し訳ないような。
そして、まだ覚えていてくださったことに驚くような。
なんとも言えない気持ちになりました。
にっこりカフェを覚えていてくれたこと
帰宅して、折り返しお電話をすると、
釧路の「にっこりカフェ」が閉店していたことも、ご存知なかったようでした。
もう閉めてから時間が経っていると思っていたけれど、
まだ知らない方もいるのだと、少し驚きました。
でも同時に、
誰かの中では、あの店がまだそのまま残っているのかもしれない、
そんなふうにも思いました。
店を閉めたら、すべてが終わるわけではないのですね。
看板を下ろしても、場所が変わっても、
誰かの記憶の中に、あの時のごはんや空気が残っていることがある。

6年ぶりの留守電は、
そんなことを私に教えてくれた気がします。
森で摘んだ蕗のとうとヨモギを、今日だけの一皿に
今日のメニューは、写真撮り忘れました(笑)
お客さんとして来てくれた友人がムービーを送ってくれたのが
今日の記録となります。
ここに表示できないのが残念ですが・・・
Instagramストーリーズに上げる予定です
きのうの雨が嘘のように晴れていたので
朝、森の中で蕗のとうを摘みました。
もう時期も終わりの蕗のとう
花の部分は開いてしまって
エグミが強いので、葉だけを使って蕗味噌を作り、
それをアボカドにのせて一品にしました。
ほろ苦い蕗味噌と、なめらかなアボカド。
春の苦みとやさしい油分が、思った以上によく合いました。
蕗のとうを採りに森を歩いていると、
ヨモギもたくさん顔を出していました。
朝の森で見つけた、今日だけの春メニュー
つい数日前に笹を刈った時はまだ出ていなかったのに
いきなり増えてて、びっくり。
出てきたばかりのヨモギは、まだ柔らかくて、香りもやさしい。
これは今だけだなと思って、天ぷらにしました。
大根ステーキの横に添えて、
ソースと一緒に召し上がっていただきました。
他にも、いつもの定番の料理が並び
舞茸のフライや大豆の料理、車麩の料理などと共に
今日の朝、森を歩いたからできた料理も
ちゃんと一品となって並べたら
なんとなく嬉しそうに見えました。
蕗のとうもヨモギも、買ってきた食材ではありません。
朝、森を歩いて、今ちょうど食べられそうなものを見つけて、
その日の料理に少し加えました。
たくさん採るのではなく、今必要な分だけ。
森のものをいただく時は、そんな気持ちで手を伸ばします。
春の苦みや香りは、ほんの少しでも食卓の空気を変えてくれます。
季節がちゃんとお皿の上にのる感じがして、
こういう料理は、やっぱり森の家らしいなと思います
これからも、大事にしたい部分です。
森の家だからできること
その時期、その場所にあったものだけで生まれた、
今日だけの小さなメニュー。
それをお客様に喜んでいただけると、
やっぱり料理は楽しいなあと思うのです。
自分のためだけに、これほどたくさんの料理を作ることはありません。
だから、時々カフェの日は、
思いっきり好きなだけ料理を楽しめる、
私にとっても貴重な一日になっています。
準備や仕込みは、たしかに大変です。
でもその大変さも含めて、
「ああ、今日も開けてよかった」と思える日でした。


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