3月23日、森の家で「時々カフェ」を営業しました。
毎日開いている店ではないけれど、こうして時々、森の中の家を開いて、
お客様を迎える日があります。
この日はまだ春の入り口。
外には雪が残り、空気には冷たさもあるけれど、
少しずつ季節が動き出しているのを感じる一日でした。
仕事や日々の暮らしの合間に準備をして、小さく開いた「時々カフェ」。
今回は、その一日の様子と、北海道の森の家で自宅カフェ営業をする今のかたちについて
書いてみたいと思います。
元同僚からの電話
「元気にしてますか〜?」
元同僚から電話が来ました。
「あら、久しぶり〜、この冬はず〜っと引きこもってたよ」
すると彼女が言いました
「そろそろ雪も解けたし、あなたのご飯を食べたくて
23日はどうかな?その日、休みだから、ふたりで行きたいの」
私は、思い出してくれた事が嬉しくて
「23日大丈夫だよ、でもまだ雪は残ってるから車は一台で来れる?」
そう案内して、2名様を迎えることになりました。
新しい仕事は4月から
お天気さえ良く、その日の前に荒れていなければ道路も大丈夫と思い
準備に入ります
まずはメニュー決め

予約してくれた元同僚は、釧路時代に数回足を運んでくれた事があって
いつも「美味しい、美味しい」と食べてくれるから
彼女を喜ばせたくて
ちょっと今回は今まで彼女が食べた事のない料理を作ろうと決めました。
私の用意するVeganのランチは
基本、和食なので、ご飯に合うお料理がメインになります。
食材の不足は無いか、調味料の不足は無いか
予約を受けてから数日の間に
どのタイミングで、買い物をして、仕込み始めるか
どの料理に、どういう準備が必要か
頭の中では、実際に作る場合の細部まで
シミュレーションして、前々日からは実際に仕込みが始まります
もっと前から始まることもありますけれど・・・
今回は3日前に酵素玄米を炊きました。
その前日にお米を洗って準備して、醤油麹も仕込みました。
そして2日前に甘酒を作っておきました。
甘酒はデザートに使うほか、今回はVeganのタルタルソースにも
使いました。
買い物、メモを見ながら・・・
メモを見ながら、時々計算機も使いながら買い物へ行きます
大きな袋を2〜3枚持参して
まずは野菜のコーナー
メモに購入品を書いて、品定めしながら
頭の中ではメニューを組み立てているのですが
スーパーで予定が変わることもよくあります。
今回は、この地でなかなかいい物に出会わない
『アボカド』が並んでいて、小さくて硬そうだなって思うものの中に
小さいけど、これなら食べごろと思える一個に出会ったので購入し
そのアボガドは醤油麹を使ったソースを乗っけて
一品になったのです。
この日のメインは舞茸を使った料理でした。
きのこコーナーにさしかかって、選んでいるときに声をかけられたんです。
今度行く仕事先の方で、ちょっと挨拶してお話ししたら
舞茸の事が頭から飛んでしまって買い忘れ
帰宅してから、気づいてまた買い物へ行く事に。
こういう場合、街まで往復16km、車で往復25分、
買い物してる時間も合わせると
やっぱり小1時間ほどかかるのです。
だから、なるべく忘れないように気をつけます。
でも、発見が遅いともっと困ることになるので、早めに気づくことも大事です。
いよいよ間に合わない時は
メニュー自体を変更したりして対応します。
1日前としては、買い物のほかに
お豆料理のための豆を洗って浸水させておきます。
水で戻す乾物も、浅漬けも用意します。
そして前日の夜
前日の夜には、ソース類の仕込みが始まります。
今回は大根ステーキ用のソースと
くるま麩の料理用にトマトのソースと
卵を使わないタルタルソースと
サラダのドレッシングなど作りました。
前日に作っておくことで、味が馴染んで
次の日のランチに丁度、美味しくなっているのです。
そして前日に最も大事なのは自分の精神状態と
穏やかに眠ること。
そして、朝起きてすぐ仕込みに取り掛かれるよう
お鍋など用意してから休みます

そして当日になりました
当日は朝早くから仕込みが始まります。
釧路時代もそうでしたが、
起床してすぐに仕込み開始です
野菜を切って、蒸すもの、煮込むもの
炒めるもの、茹でるもの
どんどん準備して
その間に自分の朝ごはんと、なるのですが
仕込みしながら味見もするから、空腹にもならないので
忘れることも多いかな。
ほとんどの料理が完成したら
今度は、室内のお掃除
自宅カフェなので、普段の自分の生活空間にお客様を迎えます。
だから当日は念入りに掃除します。
大体9時半頃から1時間半ほど
トイレも玄関も磨き上げたら、お香を焚いて
簡単に自分もお化粧をして、身だしなみチェック
それから、もう一度エプロンをきちんと着けて
頭にもターバンみたいに布を巻いて
到着時間に合わせて盛り付け始めます。
冷たいお料理は再び冷蔵庫へ入れたり
暖かいお料理は、逆算して再加熱しておいて、準備完了です。

お客様が到着しました

到着したら、部屋の中央の大きなテーブルに用意した席についてもらいます。
寒くないか、暖房は足りてるか、気を配って
軽く挨拶したら、私はすぐに揚げ物にかかります。
揚げ物以外は既にお皿へ盛り付けてあって
到着して数分で、お食事が提供できるようにしています。
森のいえのメニューは、一つだけ『Veganランチ』です。
お客様もそれを承知で来てくれるので
今日はなんだろ〜?ってワクワクしてくれるのが伝わると
私も嬉しくなります。
お料理を提供した後は
料理の説明も、種明かしも交えて会話が続いていきます。
数日前から準備してきた料理を喜んでもらえると
私も本当に嬉しくて、とっても楽しい時間なんですよ。
毎日営業するカフェではないけれど、こうして時々、
森の家をひらいて誰かを迎える時間は、私にとってやっぱり特別です。
暮らしの延長にある小さなカフェだからこそできることを、
これからも無理なく続けていけたらと思っています。
森の家の「時々カフェ」は、こんなふうに日々の暮らしとつながりながら、
少しずつ育っていく場所です。


コメント