北海道の森で一人暮らし|65歳女性のリアルな生活費を項目別に公開

ひとり暮らしの森のいえ 北海道の田舎暮らし

北海道の森の古民家でのひとり暮らしは、実際のところ毎月どれくらいの生活費がかかっているのか。都会と比べれば「家賃がかからない分、楽そう」と思われることもあるかもしれません。けれど、森での暮らしには森なりのお金の流れがあり、季節によっても大きく変わります。

この記事では、65歳・北海道の森で一人暮らしをする私の生活費を、項目別にできるだけ正直に公開します。シニアの移住や田舎での一人暮らしを考えている方にとって、平均値ではない「リアルな一次情報」として参考になればうれしいです。なお、金額はあくまで私の場合で、年や季節によって変動します。

森暮らしの生活費・項目別の内訳

まず、我が家の生活費がどんな項目で成り立っているかをご紹介します。金額は月によって変動しますが、おおよその目安として見てください。

項目 金額の目安(私の場合)
食費 月 約3〜4万円
車(ガソリン・リース等) 月 約2〜3万円
光熱費 夏 約1万〜1万5千円/冬 約2万〜3万円
通信費(スマホ・ネット) 月 約1万5千円
税金(住民税・固定資産税・償却資産税) 年 約8〜12万円
その他(日用品など) 月 約1〜2万円
1ヶ月の合計の目安 夏 約11〜15万円/冬 約13〜15万円

年金をいただく以前の暮らしは、楽ではありませんでした。年金をいただけるようになったのは2026年の春からですが、それでも今は週6でパートの仕事に出ています。ご想像の通り、贅沢できる生活ではありません。けれど、必要なものは足りています。

家賃がなくても、かかるお金がある|税金の話

森での暮らしは、一見するとお金があまりかからないように思われるかもしれません。確かに家賃はありません。けれど実際には、住民税のほかに、自宅の固定資産税、そして厨房リフォームに伴う償却資産税(事業用設備にかかる税金)など、静かに続いていく支出があります。「持ち家=お金がかからない」ではなく、所有しているからこそかかる税金がある。これは、移住して家を持とうと考えている方が見落としがちな点です。

暮らしに欠かせない、車のお金

森での暮らしに欠かせないのが、車の存在です。公共交通機関がほとんどない地域のため、自家用車がなければ日々の生活は成り立ちません。燃料代や維持費も含めて、この土地で生きるための大切な生活費の一部です。月に数回、都市部へ出て買い物をします。町内で買うより少し安いこともありますが、ガソリン代を考えると、遠出をしすぎない方が賢明かもしれません。それでも、娘や孫に会いたくなったときや、都市部でしか手に入らないものを買うために、時々足を運びます。車にかかる費用の詳しい話は、北海道で車は必須?リース9年の現実にまとめています。

夏と冬で、生活費はこんなに違う

森暮らしの生活費は、夏と冬で大きく差が生まれます。車は通年使いますが、暖房費は冬に跳ね上がるからです。だから毎月の生活費は一定ではなく、その時々で使えるお金の範囲での暮らしになります。特に1〜2月の暖房費は家計に大きく響きます。冬の光熱費の具体的な金額は、北海道移住・冬の光熱費 1月の家計簿公開に内訳まで載せていますので、あわせてご覧ください。森暮らしを考えるなら、「冬にいくらかかるか」を必ず計算に入れておくことをおすすめします。

正直に言うと|便利でも、特別安くもない

正直にお伝えすると、森の暮らしは決して便利ではなく、物価が特別に安いわけでもありません。自然は厳しい側面を隠しませんし、毎日が幸福感に包まれて満足、というわけでもありません。家賃がない分のお金は、税金・車・冬の暖房に形を変えて出ていきます。「田舎は生活費が安い」というイメージだけで移住を決めると、こうした現実につまずくこともあります。だからこそ、こうして正直な数字をお伝えしておきたいのです。

それでも、お金だけでは測れない時間がある

では、なぜこうして森で暮らしているのか。ひとつ確かなのは、ここがノイズの少ない暮らしだということです。誰も見ていないし、自分の相手は、いつも自分。おかげさまで体も健康で、持病もありません。お金の多少だけでは測れない時間が、ここには静かに流れています。生活費という現実と向き合いながらも、この静けさを選んでよかったと、私は思っています。森での暮らし全体の話は、北海道移住で後悔しないための全知識にも綴っていますので、移住を考えている方はあわせてどうぞ。

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